旅の情報は片っ端からEvernoteに保存して、iPhoneと同期をとっている。いつも使っているブラウザ「Google Chrome」や「Firefox」に「Evernote Web クリッパー」という機能拡張を入れておけば、マウス右クリックでページまるごと保存しておける。それを旅先でiPhoneから閲覧すれば、荷物にはならない。今まではプリントアウトした紙を持参したり、ノートにメモを取っていたが、もうそんな必要もない。例えば、
・航空券のEチケット
・ホテルの予約メール
・予約時の領収書の控え
・空港から市内へのアクセス方法
・美術館の開館時間
・各都市のメトロとバスの路線図
・スタジアムへの行き方
・日本大使館の連絡先
・パスポートを撮影したもの
など、とにかくあらゆる情報をPCからEvernoteに保存して、iPhoneで同期を取って閲覧する、というのが最近の旅のスタイルになってきた。(ちなみにオフラインだとiPhoneから情報が見れないので、旅の間だけでも有料プランに申し込んでおく。出発前にPCで保存した情報をiPhoneにダウンロードしておくのを忘れないように。)
ある意味、私はこのEvernoteなしではもう旅はできない、というのは大げさだけどそれくらい重要な旅のツールだ。あるときはパスポートコントロールで「帰りの航空券を見せて」と言われて、プリントしたものを持参していなかったため、Evernoteに入っていたEチケットを確認してもらって事なきを得た。今回はミラノでどうしても「ミラノ風カツレツ」が食べたくて、Evernoteに保存していた「Cotoletta alla Milanese」のメモを見せて、念願が叶ったりもした。スタジアムの座席図も役に立った。ドイツ国鉄のサイトで寝台列車を予約した時は、メールに添付されてきたチケット(PDFファイル)をEvernoteに入れてチケット窓口に持っていき、「プリンターがないんだけど」と言うと「ノープロブレムよ!」と、私のiPhoneを操作して予約番号を端末に入力してチケットを発行してくれた。
Evernoteが優れているのは、画像やPDFファイルを保存した場合でもキーワード検索できること。究極を言えば、ガイドブック全ページをEvernoteに入れてしまって、欲しい情報をワード検索して使うと、町中で情報を探すのにひたすらページをめくる必要もない。
ただし、iPhoneなどの電子機器をむやみに出してはいけない町もある。治安の悪い町には、観光客を狙う悪いのがいる。ブラジルにいる間はカメラさえカバンから出すなと言われたし、現地の人にも度々「カバンにしまいなさい」と忠告を受けた。どうしてもiPhoneを使う場合は、カバンの中でこっそりと。
そういう意味で、やはり紙は重要で、航空券だけは念のためプリントして持参するようにしている
それから、写真撮りまくり、ツイートしまくりだと、発信された情報を見ている人は楽しいかもしれないが、結局は人や景色よりもスマホを見ている時間の方が長いように思うし、本当の意味で旅を楽しんでいない気もする。一緒に旅している人にも失礼だ。スマホ利用は必要最低限で。歩きスマホは避けたい。
国や都市ごとにノートを作っておくと便利。
Evernoteの料金プラン(2015/8/10現在)